猫達のいきさつ①
中野屋の庭に出入りしている猫たちに目まぐるしく変化が起こり、なかなか気持ちが追い付かずブログに書けずにいたのですが、いらっしゃるお客様にもその猫達について尋ねられることも度々ありましたので、ここで一度これまであった事をブログに書こうと思います。
今まで中野屋の庭にいたのは、気付けば遊びに来るようになった数匹の猫たちで、皆思いおもいの時間を過ごし、そのうちまたどこかへ去って行くという気ままな日々を過ごしていました。
その中でも人に馴れて触れる4匹の猫にはそれぞれ
クロちゃん(雄)
おもにゃん(雄)
みーちゅう(雄)
フサ子(雌)
と呼び名をつけ、
人馴れしていないものの、ほぼ毎日見かける2匹の猫にも
ボスミー(雄)
まっくろちゃん(雌)
と名前をつけて声をかけるようになりました。
この時の猫は合計で6匹でした。
発端は今年の2月頃に、猫達のリーダー格のクロちゃんが耳から下にかけて大きな傷を負ってやってきたことからでした。元々よく何処かでケンカをしてくる猫なのですが、この日の傷はいつもより酷かったため、病院へ連れていきました。
治療を受け、先生から暫く安静にとご指導頂き、傷を自分で引っかかないようにエリザベスカラーを付けられたクロちゃんを、快方に向かうまで屋内で世話をすることにしました。
しかし外に出られない毎日は、そもそもノラ猫のクロちゃんにとっては大変なストレスだったようで、朝から晩まで一日中外に出してと大きな声で鳴き続けていました。
(因みにエリザベスカラーとはこういうものです↓)
不憫に思いつつもクロちゃんの為と一貫して外に出さず数日が経ち、ようやく回復してきたのでそろそろエリザベスカラーは取ろうかと思っていた矢先、クロちゃんが外へ逃げ出してしまいました。
エリザベスカラーを自分の力で外し、動きやすくなったところで鍵のかかっていない窓を見つけ、開けて出て行ってしまったようでした。
傷は大分回復していましたがそれでも心配で、何度か外を探して回ったのですが、クロちゃんを見つけることができませんでした。
病院に連れて行かれて治療を受けたり、ずっと外に出られなかったことがクロちゃんにとってはとても嫌な経験になったのかもしれません。
それからクロちゃんとは会っていません。
ほかの猫に対してはオレ様気質でしたがにゃあにゃあと良く鳴いて、人と会話する様にコミュニケーションをとっていたイケメンなクロちゃん。
「くろちゃん」と呼びかけるとしっぽをピンと立てて寄ってきました。
みーちゅうと一緒
去年の夏頃弱ってやってきたとき、この時は病院で注射を打ったらたちまちよくなりました。
クロちゃんは撫でられるの大好きでした
遊びに来なくても、何処かで元気にしていてくれる事を願っています。
クロちゃんがいなくなって暫く経った春先ごろ、お客様からの認知度No.1猫のおもにゃんが日に日に姿を見せることが減っていきました。
今までほぼ毎日中野屋の庭に居る猫だったので、最初は心配しましたが、最近は中野屋から100m程離れた優しいおばあちゃんがお住まいのお宅の庭や、その先の田んぼあたりで見かけるので、恐らくメインの住処を変えたのだと思います。
リーダー格のクロちゃんがいなくなった途端、賢くて体の大きいフサ子がおもにゃんを追いかけ回すようになったので、もしかするとそれで肩身が狭くなってしまったのかもしれません。
それでも近くで元気にしていることが確認できたことはとても幸いなことでした。
また、そのおもにゃんがよくいる庭のお宅のおばあちゃんとお話しした時も
「おもやくんは元気ですよ。」
と教えていただたので一安心しました。(※おもやくん=おもにゃんのことです)
おもにゃんはくいしんぼで臆病ですが、人見知りもせず、人に対してとても優しい猫です。
毛並みが柔らかく、鼻や肉球が薄いピンク色で、優しい性格のおもにゃんを表わしているようです。
おもにゃんはお客様からもとっても可愛がって頂いておりました。
臆病な面もあり、怖い時や驚いたときは人に抱き着いてくるおもにゃん
また時々でも良いので中野屋に遊びにきてほしいと思っています。
更にまっくろちゃんというメス猫も以前よりは庭に来なくなってしまったのですが、どうやらおもにゃんについて行ったのか、よく一緒にいるのを見かけるので一安心でした。
(まっくろちゃんは直ぐ逃げてしまうので写真がほとんどありません。。)
そしておもにゃん達が姿を見せなくなくなって1か月程経った5月半ばころの午前中、
みーちゅうが庭でうつ伏せに蹲っていたのですが、何といえばよいのか、いつもよく見る体勢なのに、明らかに誰が見ても衰弱していると見て取れる様な状態になっていました。
一刻を争う様な嫌な予感がしたので直ぐに病院へ連れていき、注射と投薬を受け、先生からはこれから4日間毎日病院へ連れて来るようにとご指導頂きました。
大きな持病もなく、昨日迄は変わった様子は無かった筈、、と思い返していたのですが、敷地の外へ出ていくのを見かけた方がおり、また聞く話によると猫がお水を飲むために溜めているタライの水に前足を突っ込むという、普段はしない不可解な行動をとっていたそうで、それが少し気になってはいました。
帰ってきたみーちゅうをバスタオルの上へ寝かせたのですが、それを嫌がり自ら床の上まで這って行き、そこで横たわっていました。
その後何度がか苦しそうに血を吐きました。
それから夜になり、みーちゅうが大きな声で鳴いてまた血を吐きました。
駆け寄って身体をさすっていましたが、残念ながら、みーちゅうはそのまま息を引き取ってしまいました。
みーちゅうは他の猫より目が悪かったようで、歩いていても木や障害物に度々ぶつかってしまう為、基本的には敷地からはほとんど出ずに過ごしておりました。しかし最近になって庭にいない時間が時折あり、庭の外にも行けるようになったのだなと皆で話していた矢先の出来事でした。
もしかすると亡くなる前日外へ出て、何か悪いものを触ったり、口にしてしまったのかもしれませんが、何れも憶測で、本当の原因はわかりません。
オスですが妊娠しているかと間違われる程ぽっちゃりしていたので、体型が似ているピカチュウというアニメのキャラクターから文字を貰ってみーちゅうと名付けた、未だ3歳程の若いオス猫でした。
夜になるとほかの猫よりも際立って光るグリーンのビー玉のような瞳がとても神秘的で忘れられません。
この丸太の上で日向ぼっこをするのが大好きでした
1歳になった位のみーちゅう、まだ痩せています。
そのうちぽっちゃりしてきて寝ている時間が多くなりました。
ごはんの時は積極的でした。
みーちゅうがいた日々は楽しかったです、ゆっくり休んでほしいです。
沢山の庭の花と、大好きなごはんと一緒に送り出しました。
更に、みーちゅうがいなくなってしまったのと時を同じくして、ボスミーと名付けていたみーちゅうとよく似た柄の猫(人馴れしていない猫)もぱったりと姿を見せなくなってしまいました。
何か関連があるようでなりませんが、これもまた謎のままです。
顔がコワモテで柄がミーちゅうそっくりだったので、ボスミーと名付けたこの猫も、触ることはできませんでしたが徐々に慣れて距離感が近づいてきていたところでした。
(ボスミーとは、もっと仲良くなりたかったです)
ボスミーもまたどこか別の居心地の良い場所が見つけて、新天地で元気に暮らしていることを願っています。
こうして元々見かけていた6匹の猫達はフサ子1匹だけになってしまいました。
(大きな身体に豪華な毛並みで感が鋭く賢い猫です。)
今日も元気ですし、これからも元気に遊びに来てほしいです。
この猫たちが登場するエピソードの
猫たちが一堂に会したごく平凡な日常の一幕ですが、今ではとても懐かしく、良い思い出です。
淋しい話ばかりにかってしまいましたが、猫についての話は続きがあり、また次回書きたいと思います。